小説でしか味わえないおもしろさかつリアリティ。だから僕はあらゆる媒体の中で、小説が一番好きなのだろう。
 ただ、終わり方、もう一捻りしても良かったかなやら前から徹底しても良かったのでは。
 でも、続くとしたら、今回の主な視点が他に変えれるし、やはり、時間の経過もそれほど違和感なく、うまいなぁ、と。

 おもしろいし、好きだ。話のつながりも言葉遣いも自分が書こうとすると話にならないほど酷いし(笑)。「?」の後に続く「……(「――」? どっちだっけ)」をスペース空けていたので、そこも良かった(自分もこう書くので。ミスじゃないよな)。
 ちゃんと終わってるし、読みやすいし、前二作よりは受けが良いのでは(僕は、全ておもしろかった)。

 こういう話、こう終わるのか。いや、続きがある、続けられるようだし。
 主人公のキャラ、一人称の中身がいいな。
 確かに、新境地、といえるのかな、まあ、それほど本業の方はやってませんが。お家もプレステになってたとは知らなかった。

 裏表紙の紹介からどんなものかと思っていたら、ラヴクラフトの引用から始まるんですよ。もうね、これは期待するしかないわけです。
 そしたら説明調で始まって、文章とルビに新鮮さを感じながら雑学やらもちょこちょこあって、あれよあれよと引き込まれ、こうガツーン、と自転車に乗っていて電柱にぶつかって側溝に落ちたことを思い出しました。いや、正確には、落ちてからぶつかったでしょうか。
 オリジナルが気になるなぁ。

 あとがきにある通りに伝わってきて、描写も容赦なく、おもしろかった。物語の中心は人々の心の動きとあり、だからこその展開だし、まだいろいろ伏せてあるから、続きが読みたいっ。というか、多少窺えるけれど、過去も今後も気になる。

 なかなかシリアスな展開で、そんな風に終わるなんて、残酷だ(笑)。うーん、設定活かして、もっとテーマの異なる作品が読みたいな。

  • 『十八時の音楽浴 漆黒のアネット』

 跳訳関係なく、おもしろかった。でも、久しぶりな感じ。作品組み合わせて、イラストも考えられているし、こういうのも描いてみたいなぁ。

  • 『Re:ALIVE① 〜戦争のシカタ〜』

 うーん、ゲームだとよりおもしろいと思うけれど、この一冊だけだと各勢力の視点はないほうがいいなぁ。続けて出してくれればよかったのに。